【裏技】『ソーシャルスタイル理論』を応用したコミュニケーション法をご紹介!
この記事をざっくりと
- 人間誰しも、コミュニケーションにおいて『苦手なタイプ』『得意なタイプ』がある!
- この得手不得手をなくすことが支援において非常に重要!
- 『ソーシャルスタイル理論』について
- 『ソーシャルスタイル理論』を応用したコミュニケーションで得手不得手をなくそう!
始めに
仕事をする上で、
「この人は得意だ」「この人は苦手だな・・・」といった、対象のタイプによる好き嫌いは人間であれば誰にでもあることです。
そして、仕事において、顧客(利用者さん)・同僚・協力者、いずれも自分の好きなタイプばかりを相手に出来ることはほぼゼロに等しく、苦手なタイプともコミュニケーションを取らざるをえない場面が必ず出てきます。というよりもそのような機会がたくさんあります。
となると、苦手なタイプを限りなくなくしていくことが仕事を円滑にするために必須であり、ましてや、対人援助をする精神保健福祉士であり、様々な人と関わっていくことで仕事を動かしていくソーシャルワーカーでもある我々にとっては尚更そうです!
さて、当記事では、苦手なタイプをなくしていく方法について、
『ソーシャルスタイル理論』の考えを応用した“私のコミュニケーション術”についてご紹介させて頂きます。
前職の営業マン時代に活用していたもので、精神保健福祉士となってからも変わらず日々の支援・業務の助けとなっております。
そして、これを意識することによりタイプに関係なくコミュニケーションが取れるようになり、その結果日々の仕事を円滑に出来るものと考えますので、是非参考にして頂ければと思います。
『ソーシャルスタイル理論』とは?
ソーシャルスタイル理論とは、アメリカの産業心理学者であるデビット・メリルが提唱したコミュニケーション理論です。
このソーシャルスタイル理論では、「人の特徴はコミュニケーションに現れる」と考え、「自己主張」「感情表出」の大小によって人を4つのタイプに分類します。
上の図がソーシャルスタイル理論によるタイプ分類です。
まずは皆様の周囲の人をタイプ分けしてみて下さい!
極端な例を除いては、この4つのタイプに当てはめることが出来るのではないでしょうか?
そして、4つのタイプの特徴は以下の通りです。
さて、ここからが『私のコミュニケーション術』のご紹介です!
前提として、この4つのタイプによりそれぞれ好むコミュニケーションが異なるということを申し上げます。
つまり、これからご紹介していく『攻略法』も大きく異なるということです!
この『攻略法』について、順に説明をしていきます。
コントローラータイプ
このタイプは「人や物事を支配していく」ことを好みます。
そして、過程よりも結果を重視するという特徴もあります。
攻略法
結論から申し上げますと、決してコントロールをしないことです。
そして、
- 結論から単刀直入に物事を説明すること
- 何かについて知りたい時は、ただ質問するよりも「教えて欲しい」と、いわゆる教えを請うような表現を用いること
- 何かを任せるときは口出しせずに全面的に任せること
このようなコミュニケーションを取ることがポイントです。
例えば、このタイプの方を支援する時は、完結に物事を説明することと、「相手を立てる」よう言葉を慎重に選ぶようにしています。
また、このタイプの同僚と仕事をする際は、よほどのことがない限り口出しせずに任せるようにしています。口出しすると逆効果になることの方が多いからです。
プロモータータイプ
このタイプは、人や物事を促進していくこと、つまり「他者に影響すること」を好みます。非常に承認欲求の強いタイプであると言えるでしょう。
攻略法
とにかく承認することです!
・たくさん褒め、賞賛すること
・話を聞くときは相槌を欠かさず、明確な反応をすること
・日々こまめにコミュニケーションを取ること
以上が鉄板です!
このタイプの方を支援する時は、 とにかくこまめにコンタクトを取ることと、アイデアを褒めること、出来ていることは逐一賞賛するようにしています。
また、このタイプの同僚には、とにかく「そだね~」と承認することを心がけています。
サポータータイプ
このタイプは回りに合わせるタイプで、対立を避けるいわゆるイエスマンです。したがって、『合意』があることが行動の源となります。
攻略法
「私もこそう思います」や「私も賛成です」といったことを言動で伝え、合意を示すことをこころがけることです。
・穏やかに、温かみのある対応をすること
・些細なことでもねぎらいのことばをかけること
・話を聞くときは忙しくても手を止めてしっかりと聞くこと
以上、とにかく「あなたに合意していますよ」ということを分かりやすく示すようにしています。
このタイプの方を支援する時は、何かを決めかねている時に客観的に明らかに正しい場合は、「私もそれでいいと思う」ということをはっきりと伝えることにしています。自己決定を尊重しすぎると、いつまでも決められないことになりかねませんので。
また、このタイプの同僚には、些細なことにもお礼を伝えるようにしていますし、提案にははっきりとイエスかノーで答えるようにしています。どっちつかずの姿勢や曖昧な態度を示しているとことが先に進まないことが多いからです。
アナライザータイプ
このタイプは、とにかく自分の中で納得がいかないと行動に移さないタイプです。曖昧な指示では絶対にいけません!
攻略法
とにかく理路整然と物事を伝えること。結果だけでなく、過程も正確に伝えて納得して頂くことが重要です。
・何かを伝える時・任せる時は、「それをする意味」「ゴールまでのステップ」「リスク」等を明確に伝えて、相手の腑に落ちるまで試行錯誤すること
これに尽きます!
このタイプの方を支援する時は、まず必ず資料をつくり、それを基に過程からゴールまでを事細かに説明します。そして評価も歯に衣着せずにフィードバックします。忖度しても相手を混乱させるだけですので。
そして、このタイプの同僚には、この仕事をする意味と手順について事細かに、納得するまで説明します。根性論等の曖昧な話はせず、極力建設的な話をするように心がけています。
まとめ
以上、当記事では『ソーシャルスタイル理論』の考えを応用した“私のコミュニケーション術”についてご紹介させて頂きました。
このやり方、やや複雑ではありますが、日々意識することで苦手なタイプの方とも次第に円滑なコミュニケーションが出来てくるものと思います。
そして、少し例示もさせて頂きましたように、是非対人援助にご活用頂き、感想をお聞かせ下さい!
これをどんどん進化させ、対人援助やコミュニケーションの法則を明文化することが究極の目標です!
ご参考になりましたら幸いです!
では!
↓↓↓明日から実践に活かせるよう具体的に記述されており読みやすいです!
↓↓↓同じく、明日から活かせるスキルが目白押しです!!