【必見】精神保健福祉士になって辛かったこと・しんどかったことBEST3!
この記事をざっくりと
始めに
私は、大企業を10年で辞めて精神保健福祉士となった経歴を持っています。
周りの一般企業から転職して専門職となった方々と異なるのは、ずばり「10年」働いたことであると捉えています。
なぜなら、多くの方がだいたい3年、短ければ1年で企業を辞めて専門職に転職してきておられるからです。(筆者調べ)
1~3年と10年の経験ではやはり後者の方が勝ると思いますので、
『一般企業と精神保健福祉士とを比較してどうか?』といったジャンルには多少なりとも自信を持っています。
さて、前置きが長くなりましたが、当記事では掲題の通り、『精神保健福祉士になってつらかったこと・しんどかったことBEST3!』について一般企業での経験を踏まえご紹介していきたいと思います。
なお、精神保健福祉士(福祉職)と一般企業とを詳しく比較した情報については、下の記事をご参照下さい!
一般企業で辛かったこと・しんどかったことBEST3!
3位:ノルマが凄まじいため、尋常じゃないストレスがかかる
とにかくノルマが厳しく、おまけに出来なければその理由の如何を問わずとにかく追求されるため、月末や年度末は気が狂いそうになるほどのストレスを感じていました。
ひどいものでは、「これが出来なければ人じゃない!」というメールが送りつけられたこともあります。
成績が悪い時期に毎朝出社する足がすくんだことは、今となってはいい思いでです。
2位:他に行くあてがない場合、転勤や出向等の会社の都合に従わなければならない
出向はさすがになかったものの、筆者も前職時代2回転勤をしており、言葉を選ばずに分かりやすく言うと、
都会→ド田舎→都会
このような感じでした。
特に始めての転勤で、縁もゆかりもないド田舎への赴任を突然言い渡された時は、目の前が真っ暗になる程絶望しましたし、程なく「辞めてやる!」という怒りの感情に変わっていきました。
しかしながら、辞めてすぐに次を見つけられるスキルも自信もまだありませんでしたし、納得はいかずとも会社の決定に従うしかありませんでした。
当時は所詮「会社ありきの人間」でしかなかったのです。
まあ、住めば都で案外楽しく生活できたのがせめてもの救いですが、決して本意ではありませんでした。
1位:仕事の難易度が高く拘束時間が長くなるため、 プライベートがほぼない
これがダントツで辛かったです。
普段は6時半~23時。
繁忙期である月末や年度末は6時~明けて1時。
このような勤務時間でした。
さすがに以前話題となった「D社」程ではありませんが、これでも心と身体がぼろぼろになるに十分事足ります。
精魂尽きて無意識で背広のまま湯船に浸かっていたこともありました。
これぐらいぼろぼろでした。
加えて、休日出勤も多くプライベートはほぼありません。
ただ、B to Bであったためお盆や年末はどうにか休むことが出来たので、これが楽しみで仕方なかった覚えがあります。
本当の意味でリラックスできるのは年にこれぐらいであり、それ以外はずっと張り詰めていたと思います。
以上、
の1位と~3位で私のメンタルは相当鍛えられておりましたので、正直に話すと「精神保健福祉士に転職してもしんどいことなんてないだろう!」と高を括っていましたが、現実はそう甘くはありませんでした・・・
精神保健福祉士になって辛かったこと・しんどかったことBEST3!
3位:介護に近い仕事が多くあること
私は今でこそ福祉全般に興味を持っていますが、精神保健福祉士となった当時は、あくまで「精神保健福祉」に興味があり、そこに特化した仕事をやっていきたいという強い意志を持っていたように思います。
心のどこかで「自分と介護職とは違うから介護はしない」というある種の驕りのようなものもあったかもしれません。現実はそんなに甘くありませんでした。
通所施設に配属となった際、同時に入所施設も管轄する役目を与えられました。
精神障害者の施設といえ高齢化が著しく、時には利用者さんの便失禁が起こり、また、入所施設においては、みなまで言いませんがそれ以上のこともありました。
そして、その始末をするのは私を含めた精神保健福祉士です。
他部署の介護職に応援を依頼することは出来なくもないですが道理的にそれは叶わないですし、何よりも利用者さんにとっては詰まるところ、「精神保健福祉士であろうが介護職であろうが同じ支援者に過ぎない」のです。
したがって、このようなことも精神保健福祉士の仕事の1つなのだろうと今は結論付けています。
今でこそ腑に落ちていますが、「精神保健福祉士!」という意識が強かった当時の私にはこれが中々に辛く・しんどいことであったのです。
2位:多職種との人間関係の難しさ
これは本当にしんどい思いをしています。
以下より説明していきます。
ちゃんと仕事をやってくれない人との連携
よくある例をご紹介しますと・・・
他機関の方に業務上必要な理由を伝えた上で何らかの対応をお願いしたとします。
ですが、それをやってもらえた様子が一向にないため状況を確認すると、「忘れていました・・・」や「あぁ、ありましたねそんなこと・・・」という反応が返ってきて、悪いと思って今からやってくれるならまだしも、そういう方はまずやってくれませんし、あまつさえ「忙しいんですけど」と逆ギレするような方もいます。
ミスは仕方ありません。人間のやることです。
ですが、ミスをミスと認識しないためにずっと変わらず、ミスを繰り返す人間のまま存在し続けるところに問題があります。
一般企業では自身のミスが損失に直結しますし、自身だけでなく周りもミスを認識するために反省せざるをえませんし、同じようなことを繰り返すことはまずありません。
しかし、福祉・医療業界では「結果」が良くも悪くも見えにくいためにこのようなことが起こり得ます。
仕事をやる上でこんなことがあるとやりきれない気持ちになり、悲しくなります。
そして何よりも、これは利用者さんの不利益に繋がりますので、由々しきことです。
医療機関が強い立場を持つこと
地域のケアマネ時代、わざとじゃないにしても病院に横柄な対応をされたことが多々ありました。
明らかに退院出来る状態でない人が入る入所施設を探すように言われたり、伝えた情報を黙殺されたり、あまつさえ「明日退院するからサービスよろしく」と言われたこともありました。
もちろん対応できないことはそのように伝えるのですが、どうしても医療側が強い立場を持ってしまうために地域の支援者は辛酸を舐めることが多いような気がします。
解決策としては、地域と医療の支援者の交流の場を作ることなのでしょうが、これは各都道府県・市町村で取り組みとして既に行われているものの大きな成果はありません。
究極は医療と地域の支援者をシャッフルすることなのでしょうが、「地域だ働きたくない」という方もおりますし難しいでしょう・・・
「地域を何だと思っているんだ!」と言いたいところですが言ったところで何の解決にもなりません。
以上のように、色々な立場の方と関わりながら仕事をすることはとてもエネルギーのいるしんどいことです。
1位:担当している利用者さんが入院をしてしまうこと
これが文句なしの1番です・・・
筆者が地域側の支援者(ケアマネ)であった時、少なくとも担当している利用者さんは再入院しなくて済むようにしたいと考え、病状や生活面で変化があれば、「どこに連絡をするか?」「誰が対応するか?」といった役割分担を会議で設定し、実践していました。
役割をクリアにし、コンセンサスを得ておくことによってうまくいくケースもありましたが、中々役割を遂行してもらえなかったり、そもそも正確に情報を伝えても「忘れてました・・・」みたいなこともあり、中にはそれによって対応が遅れ入院してしまう利用者さんもいらっしゃいました。
この業界は、1人で全てをまかなうことは出来ません。チームの連携により支援を行っていかなければ成り立たないことは言うまでもないでしょう。
そして、チームの支援者、皆が皆同じく高いモチベーションを保ちながら仕事をしている訳ではありませんし、それを求めることはナンセンスです。機関によっても考え方が異なります。
分かってはいます・・・分かってはいますが、利用者さんが犠牲になることはとても悔しい。
「もっとこう出来ただろう」「あの時こうしていれば」という後悔に苛まれ、このようなことがあるととても辛い思いをします。
「入院をチャンスと捉えればいい」とアドバイスを下さる方がおり、確かにその通りで今後どのように支援をより良くしていくかを考えるきっかけとはなりますが、私としては防げるものは防ぎたかったという思いのほうが先行します。
今でも馴染みのある利用者さんの入院、特に防げたであろうものを目の当たりにすると、辛い気持ちになります。こればかりは慣れようがありません。
まとめ
当記事では『精神保健福祉士になって辛かったこと・しんどかったことBEST3!』についてご紹介をさせて頂きました。
「一般企業で身も心も鍛えられた自分には楽勝だろう!」という幻想は容易に打ち砕かれ、精神保健福祉士には精神保健福祉士の辛さがあるということを今は実感しています。
とは言え、確かにしんどいですが、精神保健福祉士はいい仕事です!
興味のある方下の記事にも是非目を通して見てください!
どうしても今の職場がしんどい方はまず福祉業界での転職をおすすめ致します!
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