【必見】精神保健福祉士が"将来性"のある仕事であると言える『3つの理由』
この記事の内容をざっくりと
精神保健福祉士は将来性のある職業なのでしょうか?
「精神保健福祉士(PSW)という仕事は果たして将来性のある仕事なのだろうか?」
このような不安を抱えている方が少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?
それもそのはずで、ある仕事に興味があっても、その仕事が、
- 社会にニーズが少ないものである
- あまつさえ近い将来無くなる可能性がある
このような状況であれば、「長く続けよう」とか、「これからこの職を目指そう」と考える方は中々いらっしゃいませんよね・・・
かく言う筆者も、今でこそ精神保健福祉士として当然のように毎日働いていますが、いざこの世界を目指すにあたってはかなりの葛藤がありました。
「資格を取得したとして、働き先はあるのだろうか?」
「ずっと続ける事のできる仕事なのだろうか?」
「今の好条件の仕事を辞めてまでする価値のある仕事なのだろうか?」
このように、精神保健福祉士という職業の将来性について、中々確信を持つことが出来ませんでした。
しかしながら筆者は、結果として、誰もが知る大企業を辞めて精神保健福祉士となりました。
これはなぜかというと、最終的に、「精神保健福祉士が将来性のある職業である!」と確信できたからです。
そして、この職に就きもう随分経ちましたが、その考えは変わらず、むしろその思いは年々強くなってきております。
繰り返しとなりますが、間違いなく精神保健福祉士は将来性のある仕事です!
この根拠について次項より詳しくご紹介していきます!
精神保健福祉士が将来性のある仕事であると言いきれる『3つの理由』
筆者は一部上場企業で10年、そして精神保健福祉士としてもそこそこのキャリアを積んできています。
この異なる2つの経験から見て、『3つの理由』から精神保健福祉士という職業に将来性があると確信しております。
『3つの理由』とは、
- 年々受容が拡大してきていること
- "AI"に取って代わられない、この先も無くならない仕事であること
- 世間にまだあまり知られていない仕事であること
これらとなります。
順に説明をしていきます。
年々受容が拡大してきていること
精神保健福祉士(PSW)とは、精神障害、及び精神疾患をお持ちの方に対する相談援助を始めとした支援に携わる職業です。
言い換えれば、精神障害、精神疾患をお持ちの方がいらっしゃることで、そこに需要が発生するからこそ成り立つ仕事であると言えます。
ご覧のグラフは、厚生労働省のサイトから引用をした、"精神疾患を有する総患者数の推移"を示したデータです。
既に皆様お分かりの通り、入院患者数は減少してきているものの、精神疾患を持つ方の総数は近年大幅に増加してきております。
つまり何が言いたいかといいますと、この全ての方々が精神保健福祉士の支援を必要とする訳ではありませんが、総数が増えてきておりますので需要も確実に大きくなっていくということで、この点に筆者は将来性を感じています。
また、当然のことながら、受容が大きくなるとその分供給も必要となります。
つまり、精神保健福祉士がより多く必要とされることとなり、現に求人数も明らかに増えてきています。
特に、2018年の障害者雇用促進法の改正により、精神障害者雇用の義務化、障害者雇用義務が適用される企業の増加、法定雇用率の引き上げ等があり、就労支援施設の求人数は特に顕著に増加してきています。
2020年に更に一部改正となることからこの流れは加速することでしょう。
まとめますと、年々精神疾患を持つ方の総数は増加しており、これにより精神保健福祉士への需要も高まってきているため、この点で明らかに将来性があるものと筆者は考えております。
"AI"に取って代わられない、この先も無くならない仕事であること
AIとは、皆様ご存知の通り人工知能のことであり、多くの仕事が近い将来AIに取って代わられる事は既に周知の事実となっております。
しかしながらこの先もAIに取って変わられない仕事の一つとして、
『他者への人間的な理解が問われること、あるいは前提となる仕事』
このような要素が挙げられており、精神保健福祉士や社会福祉士、介護福祉士を始めとした福祉関係職は『人間的な理解』が非常に重要であるため、機械にはこなすことが出来ずこの先も無くなることはないものと考えます。
また、この中でも精神保健福祉士が対象とする精神障害の領域は非常に複雑で、良くも悪くも曖昧な分野であることから、他の障害分野や高齢分野よりもシステム化することが困難であることが考えられます。
このような理由から、筆者は精神保健福祉士はAIに取って代わられにくく、この先も無くならない仕事であることを確信しており、将来性があるものと考えております。
世間にまだあまり知られていない仕事であること
例えば、「精神保健福祉士という仕事を知っていますか?」という街頭アンケートを100人にしたとして、果たして何人が「知っている」と答えるでしょうか?
筆者は1割・・・よくて2割かなと思います。
また、実際に筆者が同窓会で友人に尋ねてみたところ、社会福祉士は皆が知っているものの精神保健福祉士を知っている人間は一人もいませんでした・・・
つまり、明らかに知名度の低い職業であり、受容が増えているものの供給過多になることは考えにくく、現職や、これから目指す人間にとってはある意味朗報であると言えるでしょう。
また、精神保健福祉士国家試験の志願者数(合格者数)は、
2017年 : 7174人 (4446人)
2018年 : 6992人 (4399人)
2019年 : 6779人 (4251人)
このような状況となっており、年々減少しております・・・
ちなみに社会福祉士も減少傾向にあるものの、志願者数は概ね41000人~45000人で推移しており、合格者数は12000人前後となっております。
そもそもの市場の大きさの違いがあるにしても、この差に現職としては寂しいものを感じます。
とはいえ、需要が拡大しているにも関わらず、供給が伸び悩んでいるということは、この世界に携わる人間にとっては大きなチャンスであり、複雑な気持ちはありますが、将来性抜群であるということが言えるでしょう!
【注意】ただ働いていればいいという訳ではない!!
前項で、
- 年々受容が拡大してきていること
- "AI"に取って代わられない、この先も無くならない仕事であること
- 世間にまだあまり知られていない仕事であること
以上の『3つの理由』から精神保健福祉士は将来性のある仕事であると言うことをご紹介させて頂きましたが、だからといって、"ただ精神保健福祉士として働いているだけ"ではその将来性を十分に活かすことは出来ません!
確かに、無くならない仕事であるため、大過なく精神保健福祉士として日々普通に働き定年を迎えるということも出来ます。
これも悪くはないのですが、いかんせん薄給なのが難点であると筆者は考えております・・・
(※もちろん、給料が仕事の全てではありません)
ネットで調べると、精神保健福祉士の給与水準は年収400~500万が平均と言われてますが、これ程もらえる機関は稀で、実際はもう少し低いのが現状であり、小規模の福祉事業所等は200万ちょっとというところも珍しくありません。
加えて、この給与水準が、先述の需要の拡大によって上がっていくのかというと、そう簡単にはいかないでしょう。
確かに精神保健福祉士の需要は拡大していますが、精神保健福祉士でなければならない職場というのは精神科病院や行政だけであり、その他の施設はあえて高い条件で精神保健福祉士を採用する必要は必ずしもなく、低賃金で無資格者を雇うという選択肢も取れるからです。
このようなことから給与水準は据え置きで、精神保健福祉士が雇えればラッキーぐらいの施設が多くなることが予想されます。
ではどうすればいいか?
どのように給与を上げていくのか?
そのチャンスを自身で掴んでいくしかありません!
まず、より条件のいい医療機関や福祉施設に就職・転職することが一つの選択肢です!
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また、先述の通り精神疾患は年々増えてきていることと、一般企業での雇用率の引き上げがあったことにより、企業に専門性を活かし転職することも可能です。
筆者も転職サイトに登録していますが、実際に大きな企業の人事・安全衛生担当のオファーをを頂いたことがありますし、他にも色々なオファーが届いています。
※一般企業へ転職する方法については以下の記事をご参照下さい↓↓↓
加えて、起業をすることも当然ながら選択肢となります。
特にグループホームは受容が大きく供給が間に合っていない地域が多いため大きなビジネスチャンスとなるでしょう!
(※もちろん、利益優先になってはいけません。利用者さんの幸福があってこその福祉です)
そして何よりも、 精神保健福祉士の価値を我々が様々な分野で活躍することによりアピールをしていかなければならないと考えています。
これにより社会的な地位が上がり、給与水準も自然と上昇していくことが精神保健福祉士皆にとって最も理想的なことであろうと思います。
そして、だからこそ、ただ精神保健福祉士として自施設で普通に働くだけではなく、日々転がっているチャンスを自ら掴み、そこで価値を示していくことが、精神保健福祉士の将来性を最大限活かすためにも大切であると筆者は考えております。
まとめ
当記事では、精神保健福祉士が、
- 年々受容が拡大してきていること
- "AI"に取って代わられない、この先も無くならない仕事であること
- 世間にまだあまり知られていない仕事であること
以上の『3つの理由』から将来性のある職業であることをご紹介させて頂きました。
また、その将来性を十分に活かすためにも、ただ精神保健福祉士として漫然と働くのではなく、自らチャンスを掴んでいくことの重要性についても併せてご紹介を致しました。
精神保健福祉士に少しでも興味がある方には自信を持って筆者は目指すことをお勧め致します。
また、現職の方で精神保健福祉士という仕事に疑問を感じている方には、是非当記事を読んで踏みとどまって頂き、引き続き共に頑張っていきたいと考えております。
皆様!
精神保健福祉士はいい仕事です!!
では!