私が社会福祉士ではなく精神保健福祉士を選んだ『3つの理由』【徹底比較】
この記事の内容をざっくりと
- 社会福祉士と精神保健福祉士とで迷っているあなたに!
- それぞれの『特徴』について
- それぞれの『共通点』と『違い』について
- 私が社会福祉士ではなく精神保健福祉士を選んだ『3つの理由』
- 『こんな人は社会福祉士』『こういう人は精神保健福祉士』筆者のおすすめをご紹介
- まとめ
- 【参考】臨床心理士と精神保健福祉士でお悩みのあなたへ
社会福祉士と精神保健福祉士とで迷っているあなたに!
筆者は、10年務めた一般企業から精神保健福祉士として福祉業界に転職した経歴を持っています。
そして、転職の際に、『臨床心理士となろうか?精神保健福祉士となろうか?』とかなり葛藤を致しました。
(※臨床心理士と精神保健福祉士を比較した記事は、当記事の一番下にリンクを貼っておりますので、気になる方はご参照下さい)
これに加えて、臨床心理士ではなく精神保健福祉士になろうと決めた後に、実は『社会福祉士になるのも良さそうだな・・・』と再びジレンマに陥っています。
結果として精神保健福祉士となったのですが、この決断にあたって、『社会福祉士と精神保健福祉士の両者を徹底的に比較し、それに基づいて苦渋の選択をした』という経験をしておりますので、これについて当記事でご紹介をしていきたいと存じます!
このような方の参考になる記事です!
ネタバレとなりますが、
この3点の理由から筆者は精神保健福祉士を選んでおります!
これに至った経緯や根拠について当記事でご紹介をしていきます!
是非ご参照下さい!!
それぞれの『特徴』について
- 業務の対象
- 活躍の場
- 国家試験の合格率
以上の3点におけるそれぞれの特徴を以下に述べます。
社会福祉士の特徴
①対象
高齢者、障害者、児童、低所得者と幅広い方を対象としている
②活躍の場
高齢者・障害者・児童等の各種社会福祉施設、行政機関、医療機関(主に総合病院)、障害者作業所 (活躍の場は広い)
③国家試験の合格率
合格率:28.9%(2019年度) 受験者数:4万1639人 合格者:1万2038人
精神保健福祉士の特徴
①対象
精神障害者を対象とする
②活躍の場
精神科単科病院、精神障害者を対象とした福祉施設、行政機関、精神障害者作業所 (原則として精神障害者を対象とした施設や機関)
③国家試験の合格率
合格率:62.7%(2019年度) 受験者数:6779人 合格者:4251人
以上、端的にまとめますと、
このようなところでしょうか?
続きまして、それぞれの共通点と違いについてご紹介をいて参ります。
それぞれの『共通点』と『違い』について
共通点
- いずれも、社会の中で生活する上で困っている方々や、生活に不安を抱えている方々、そして社会で疎外をされている方々の相談にのり、様々な支援を行うソーシャルワークを専門分野とする点
- ソーシャルワーカーの国家資格であるという点
つまり、大枠で捉えると目的は全く同じ仕事となります。
では違いはいかに?
違い
2点あります。
①対象
以上のように、社会福祉士は幅広い対象を支援するジェネラリスト的な役割であるのに対して、精神保健福祉士はあくまで精神障害者を対象としているスペシャリストと言えます。
②活躍の場
①でご紹介したように、必然的に社会福祉士のほうが活躍の場は広くなります。
対して、精神保健福祉士は、こと精神障害の分野においては強く、特に精神科単科病院や、精神科の病棟がある総合病院においては算定の都合上精神保健保険福祉士でなければいけないというところもあります。
細かい事を申し上げあるときりがありませんが、大きくはこの2点の違いであると存じます。
そして、筆者はこのような事情を踏まえて、社会福祉士ではなく精神保健福祉士を選びました!
この理由について、次項で詳しくご紹介致します!!
私が社会福祉士ではなく精神保健福祉士を選んだ『3つの理由』
筆者は、「社会福祉士いいな!でも精神保健福祉士もいいな!」とかなり葛藤を致しましたが、結局精神保健福祉士を選びました!そしてその理由は3点あり、
これらとなります!順にご説明をしていきます!
①精神障害者の支援に特化したかったから!
筆者は心理学部を卒業しており、いつかは精神疾患で苦しむ方の治療や支援に携わりたいという思いを持っておりました。
そして、専門学校を探す過程で精神保健福祉士のクラスの説明会に行った際に、講師より社会福祉士のクラスも勧められたことで「支援者として社会福祉士を取るのもいいかもしれない。将来どうなっても潰しがききそうだし・・・」と考え、葛藤を抱くこととなったのです。
しかし、よくよく情報を集めますと、確かに社会福祉士は幅広い層を支援できますが、精神科の病院を始め、精神障害者を対象とする機関はやはり精神保健福祉士を求めていますし、そのような仕事がしたいならば精神保健福祉士を取るべきだろうという結論に自然と至りました。
精神障害者の作業所等の施設において、中には社会福祉士さんが従事しているところもありますので一概には言えませんが、やはり精神障害を対象とした仕事に就きたいのならば精神保健福祉士の資格をまず取るべきであろうと筆者は考えます。
ちなみに、筆者は精神化単科病院のPSWを最初に経験しております。
まず医療機関を経験できたことが現在の糧となっておりますので、皆様にもおすすめ致します!
②転職ということもあり、確実にストレートで国家資格が欲しかったから!
先にもご紹介いたしましたが、2019年度の国家試験の合格率は、
このようになっており、遡って見ても例年それ程差はない状況です。
一生懸命勉強するといっても、3割弱の合格率はやっぱり怖いですよね・・・
そして筆者は一般企業を辞めて専門職への転職を決意しておりましたので、万が一不合格となったら「資格取れませんでした~」と笑えるような状況ではありません!
落ちたら生活が出来ない可能性があります(笑)
といった大人の事情もあり、まずは精神保健福祉士を選択したというのも理由の1つです!
そして、精神保健福祉士を取得していれば、社会福祉士の共通科目(11科目)が免除となり、後から「社会福祉士を取得したい」と考えた際にも試験はだいぶ楽になりますので、そのような打算もありました!!
後々ダブルライセンスをするにしても、精神保健福祉士から取得する方が明らかに難易度が低いということです!
つまり、社会福祉士と精神保健福祉士のどちらを先に取得するかという点においては、精神保健福祉士を先に取っておく方が安全であるということが言えます。
③この先AI(人工知能)に取って代わられにくそうだったから!
(※あくまで筆者の見立てです!)
社会福祉士も精神保健福祉士のどちらもインターネットで調べると『AI(人工知能)に取って代わられない仕事』であると出てくることでしょう。
確かに、いずれも人や人の感情といった曖昧で複雑なものを対象とする仕事であり、機械には出来ない『人間的な理解』が必要となる仕事であると言えます。
しかしながら、どちらが曖昧で複雑な分野を扱っているかというと、間違いなく精神保健福祉士であると言えます。
そして、精神障害者は人口・社会保障給付の対象となる分野の中でまだまだ割合が少ないため、それ程行政の積極的な介入を受ける事もなく良くも悪くも『現場判断』の曖昧な状況が続いています。
つまり、専門職の裁量がこれからも尊重され、AIの介入を受けない可能性が高いということです。
この反面、社会福祉士のメインとなる高齢分野は、障害分野に比べて対象者が顕著に増加し、財政も圧迫しているため、地域包括ケアシステム等の制度が整いつつあり、専門機関も設けられています。
これから、さらにシステマティックになってくることは明白で、ともすれば専門職による人間的な理解の上でなされる支援よりも、行政が設けた『マニュアル』により、事が進んでいくことも予想されます。
となれば専門職は必要がなくなり、AI(人工知能)にとって変わられていく未来も見える・・・と筆者は考えております。
もちろん、これでは不本意ですので、取って変わられないようソーシャルワーカーとして質の高い仕事に努めていくべきです。
私もその所存ですし、皆様もそうであると推察致します。
『こんな人は社会福祉士』『こういう人は精神保健福祉士』筆者のおすすめをご紹介
筆者が考える、それぞれの資格にマッチする人物像をご紹介致します!
社会福祉士の方が向いている人
- 興味が幅広く、幅広い層の方を支援したいという好奇心旺盛な方
- 支援者・ソーシャルワーカーにはなりたいが、まだ方向性が定まっていない方
- テスト勉強に自信のある方(笑)
ソーシャルワーカーとして色々やりたい方はこちらをおすすめします!
また、支援者にはなりたいが、まだ方向性が定まっていない方は社会福祉士となったほうが後にやりたいことが見つかった際に潰しがききます!
そして、前提としてテスト勉強に自信があることは欠かせませんね(笑)
精神保健福祉士の方が向いている人
筆者のように精神障害に特化したい方は文句なくこちらでしょう!
また、同時に2つ取れる方は置いておいて、ダブルライセンスを目指す方は先に精神保健福祉士を取る方が建設的でしょう。
そして、これまた筆者のように「ソーシャルワーカーになりたい!けど、国家試験落ちると死ねる・・・」という方はまず精神保健福祉士を取った方が、あくまで数字上は確実でしょうね。
褒められたものではありませんが・・・
まとめ
- それぞれの『特徴』について
- それぞれの『共通点』と『違い』について
- 筆者が社会福祉士ではなく精神保健福祉士を選んだ『3つの理由』
- 『こんな人は社会福祉士!』『こういう人は精神保健福祉士!』筆者のおすすめをご紹介
ざっくりと、当記事では以上の事柄についてご紹介をさせて頂きました!
理想としては、精神保健福祉士と社会福祉士のダブルライセンスなのですが、そう簡単にはいきません・・・
それぞれ事情があり、まずはどちらかを選択するところから始めることがほとんどであり、この決断は容易にはいきません。
しかし当記事を参考にして頂けた方はイメージがしやすくなったのではないでしょうか?
決断できたならば次は学校選び!↓↓↓この体験談がおすすめです!
そして国家試験に受からなければなりません!
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【参考】臨床心理士と精神保健福祉士でお悩みのあなたへ
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