【精神保健福祉士】『こんな実習先は辞めておけ!』実習施設選びの"3つのポイント"
この記事の内容をざっくりと
- 実習に不安を抱えているあなたへ~施設選びが重要です~
- 【参考】筆者の実習での辛い経験
- 【精神保健福祉士】実習先選びに失敗しないための『3つのポイント』
- こんな実習先は辞めておけ!避けるべき施設の特徴
- 【まとめ】有意義な実習を受けるために・・・
実習に不安を抱えているあなたへ~施設選びが重要です~
皆様ご存知の通り、精神保健福祉士になるためには現場実習を受けることが必須となっております。
正式名称は『精神保健福祉援助実習』と言い、主に、
これら2つを受ける必要があります。
それぞれ90時間(約12日)と120時間(約16日)以上の実習を受けることが義務付けられています。
さて、この実習ですが、多くの学生の方々が「辛い」「しんどい」「やめたい」と口にされます・・・
単純に期間が長いことと、日々の実習日誌の作成が大変ということもありますが、とんでもなく厳しかったり、理不尽な指導をする施設が存在することもその理由の1つです・・・
後述しますが、かく言う筆者も福祉施設の実習では嫌な思いをしました。
(もちろん、勉強にはなりましたが・・・)
ただ、筆者の場合は幸いなことに、先に実習を受けた福祉施設での辛い経験を活かし、後に受けた医療の方は担当の先生とじっくり実習先を選んだことから、程よいストレスを受けながら有意義な実習をすることが出来ました。
つまり、しっかりとした姿勢で実習を受けるという前提のもとで話をすると、
- いい実習となるか?
- 辛くしんどい実習となるか?
この明暗を分けるのは、実習先となる『施設選びがうまくいくかどうか』がほぼ全てだと筆者は考えています!
言い換えれば、実習先とその実習指導者によって、学びが大きく変わってくるということです!
以上のことから、当記事では、
- 精神保健福祉士の実習施設選びに失敗しないための『3つのポイント』
- こんな実習先は辞めておけ!避けるべき施設の『3つの特徴』
これら2点について、施設選びに失敗しないための方法を経験をもとにご紹介をさせて頂きます!
なお、社会福祉士の実習にもお役立て頂けますので、是非ご参照下さい!
【参考】筆者の実習での辛い経験
前述の通り、筆者は福祉施設での実習において辛くしんどい経験をしております。
それもそのはずで、後から担当の先生に聞くと、その施設は何度も学生が実習途中でリタイアをしている"いわく付き"の施設だったそうです・・・
「先に言ってくれよ…」という気持ちもありますが、深く考えずに、家から"近い"という理由で決めた筆者にも責任の一端はあります。
どう辛かったか?端的に言うと実習指導者がまぁとんでもない人でした・・・
大まかな内容としては、
- 毎日の実習後の振り返りにおいて、質問をすると「なぜそう思うのですか?」と全て質問で返され、返答をもらえない
- 実習日誌に、「何も分かっていない。一から学び直す必要がある」と何度も書かれ、理由を問うても自分で考えるように言われる
- 自己覚知と称して、人格否定に近いことを言われる
- この仕事に向いていないと言われる
などなど、とにかくねちっこかったです・・・
筆者は社会経験がありましたので何とか耐えられましたが、普通の学生さんなら途中で辞めてしまっても仕方ないと思うぐらい陰湿な実習でした。
以上、参考までにご紹介を致しました(笑)
もちろん、これから精神保健福祉士を目指される皆様にはこのような思いを絶対にして頂きたくないため、次項から実習施設の選び方の"コツ"についてご紹介をしていきます。
【精神保健福祉士】実習先選びに失敗しないための『3つのポイント』
ポイントはシンプルで、
- 何を学びたいか?→候補施設を探す
- 施設を吟味する→"いい"施設を選ぶ
- 担当の教員にしっかり相談して決める→自己判断をしない
以上3点となります。
①何を学びたいか?
文字通りで、皆様が学びたいことに合致した施設を選ぶことが有意義な実習への1つめのポイントとなります。
したがって、『何を学びたいか?』をまず明確にし、それを学ぶことの出来る施設の候補を選定する必要があります。
もしなければ、教員を通じて相手施設にリクエストすることも出来ますので、型にハマる必要はありません。
例えば、医療機関の研修において…
あなたがケースワーカーの仕事を学びたいのなら、医療連携室で受け入れてくれる病院を希望する必要があります。
精神科デイケアを見たいのなら、それも然りです。
全部学びたいなら、部署を少しずつ見せてもらえるようリクエストするのもありでしょう。
繰り返しとなりますが、『何を学びたいか?』をまず明確にし、それを学ぶことの出来る施設の候補選定をすることが第1のポイントとなります。
②施設を吟味する
いくらあなたの学びたい内容に合致していたとしても、対象となる施設、そして実習指導者が"普通"でなければいい実習を受けることは出来ません!
断言します!
かく言う筆者は、先述の①こそしっかりとしたものの、この『施設を吟味する』ことを怠ったばかりに失敗しました・・・
また、同級生の中には施設で理不尽な扱いを受け、実際にリタイアした方もいらっしゃいます。
ですので、この②がかなり重要であるということを激しく強調させて頂きます!
では、実際にどのように吟味するのか?
あくまで筆者調べですが、問題のある施設には、
- 過去に実習生が途中でリタイアしている
- 募集があるものの卒業生が一度も就職していない。または就職したがすぐに辞めている
この2点のいずれかがほぼ100%当てはまります!
実習生の多くは「精神保健福祉士になりたい!」と志し、不安ながらも強い気持ちを持って実習に臨んでいます。
こんな実習生が途中でリタイアせざるをえない環境って・・・
明らかに普通じゃありませんよね。
また、一概には言えませんが、募集があるのに卒業生が一度も就職していないということは、生徒間の評判が良くないということが考えられますし、就職したもののすぐに辞めているのであればもってのほかです。
再度お伝え致しますと、いわゆる普通ではない施設には、
- 過去に実習生が途中でリタイアしている
- 募集があるものの卒業生が一度も就職していない。または就職したがすぐに辞めている
少なくともこの2点のうちのいずれかが当てはまりますので、教員にここを確認し、そうではない施設を選ぶようにしましょう!
③担当の教員にしっかりと相談して決める
これは基本で、最も重要なことです。
四年制大学ではしっかりと教員と相談した上で実習先を決められるシステムが構築されていると聞いています。
しかしながら、専門学校においては生徒が大人であることが多く、いい意味でも悪い意味でも"自主性"に任せられているのが実情です。
そして、筆者は自主的に(適当に)施設を選び失敗しています・・・
これは辛い思いをした他の同級生も然りです。
この経験を生かし、先生とじっくり相談して決めた2番目の実習先では、程よく厳しく程よく楽しい実習を受けることが出来ました。
このような経験から、担当教員と相談して決めることは非常に重要であると考えています。
自己判断と何が違うのか?
正確な情報を得られるか否かです。
教員より実習先の正確な情報を持っている人間はあなたの周囲にはいません!
自信で判断をせずに必ず、
①何を学びたいか
②どの施設を選ぶか
これら2点、必ず両者を先生に相談し、その他の不安に思っていることも伝えましょう。
いい実習を受けるために・・・
あなたの思いを具体化し、不安要素を解消するために教員への相談は必須のプロセスであると言えます。
以上、
- 何を学びたいか?→候補施設を探す
- 施設を吟味する→"いい"施設を選ぶ
- 担当の教員にしっかり相談して決める→自己判断をしない
この3つのポイントを必ずおさえ、結果的に「ここに来て良かったと」言える実習先を選んで下さい!
こんな実習先は辞めておけ!避けるべき施設の特徴
前項で実習先選びに失敗しないためのコツをご紹介させて頂きました。
そこでご紹介した『3つのポイント』を抑えておけば大ハズレはないと思いますが、念のために地雷となる施設の"特徴"をご紹介したいと思います。
※あくまで筆者調べによるものです!私見ですので予めご了承ください!
実習先として『避けるべき施設』とはどんな施設?
①同族だけでやっている小規模な施設
同族で運営している施設は、集団凝集性が高いためまとまってはいますが、他者の目があまり入らないため、外から見ると異様なことが当然のように行われている傾向にあります。
聞くところによると、上述のような施設で、外から見ると明らかに虐待とされる行為が常態的に行われていたというケースが散見されます。
- 経営しているホームの部屋に勝手に入り、休むと言っている利用者さんを無理やり通所させたり
- マスクを1つ100円、生理が急にきた女性利用者さんに生理用品を同じく1つ100円で施設内で販売したり
- 作業中に休憩スペースで休んでいる利用者さんを無理やり叩き起して作業に戻したり
- 施設スタッフの行いに対して疑問を呈した実習生を発達障害者呼ばわりしたり
このように、外の目があまり入らないため明らかに異常なことを疑いもなく続けてしまう傾向にあります。
実際にこういった環境に耐えられず、精神保健福祉士という仕事に絶望し、自主的に実習を打ち切った同級生がいらっしゃいました・・・
もちろん全てがこのような施設ではありませんが、同族経営でやっている施設を筆者はあまりおすすめ致しません。
②古くから続く施設
古くから続く、いわゆる"老舗"とされる施設は、良くも悪くも『福祉色』が強いです。
『福祉の常識、世間の非常識』という言葉をたまに聞きますが、まさしくこれでしょう。
理屈ではなく、経験や感情に基づいた支援を行う方がいたかと思えば、理屈を重視し過ぎて利用者さんのいかなる行動も全て正当化するような方もおり、とにかく極端です。
そして、福祉愛が非常に強く、実習生にもそれを求めるため容赦がありません。
聞いた話では、高齢の利用者さんが下に落とした物を拾いにくそうにしていたため、その補助をしたところ、「利用者の貴重な機会を奪うな」と怒鳴られ、その後数時間部屋の端で立たされたということがあったそうです・・・
理屈はかろうじて分からなくもないですが、少なくとも指導方法は普通ではありませんよね・・・
このような施設で何名も同級生が泣かされており、途中リタイアした方もいらっしゃいます。
③協会のお偉方が実習指導者をしている施設
(詳しくは先述の『筆者の実習での辛い経験』の項をご参照下さい)
精神保健福祉士協会のお偉方の多くは、専門職である精神保健福祉士の価値や倫理、使命といった要素を非常に重視されます。
これは重要なことです。
しかしながら、毎日の実習後の振り返りにおいて、
- 質問を質問で返されたり
- 自己覚知を促すという名目で人格否定とも取れるようなことを言われたり
- 実習日誌にネガティブなコメントばかりされたり
- 指導者の納得のいく答を言えるまで中々帰らせてもらえない(2時間詰問され続ける)
仰ることは分かるのですが、とにかくねちっこくてやる気が削がれますし、何より精神保健福祉士という仕事が嫌になりかけました。
教科書に書かれていることや自己覚知も確かに大事であり、熱心に指導頂いていることは感謝します。
しかし、実習生がそういった指導に対して結果的に苦しんだり、あまつさえリタイアしている現状を見ると、専門職としては正しくとも人としては不正解です。
実習生は立場が弱く、皆恐る恐る頑張っています。
必死があまりにそこに盲目になるような指導者がいる施設はおすすめ出来ません!
以上、これはあくまで筆者の私見であるという前提のもと、実習先としておすすめ出来ない施設の特徴を3点ご紹介させて頂きました。
【まとめ】有意義な実習を受けるために・・・
当記事では、有意義な精神保健福祉援助実習を受けるための方法論として、
精神保健福祉士の実習施設選びを失敗しないために重要な『3つのポイント』
- 何を学びたいか?→候補施設を探す
- 施設を吟味する→"いい"施設を選ぶ
- 担当の教員にしっかり相談して決める→自己判断をしない
こんな実習先は辞めておけ!避けるべき施設の『3つの特徴』
- 同族だけでやっている小規模な施設
- 古くから続く"老舗"の施設
- 協会のお偉方が実習指導者をしている施設
これら2点についてご紹介をさせて頂きました。
あくまで筆者調べであり、これが全てではありませんので、その点だけお含みおき頂いた上で、皆様の有意義な実習の一助になれましたなら幸いです。
そして、筆者は学生さんに実習を提供する立場ですが、この記事を書きながら身が引き締まる思いでいます。
我々実習指導者は、良くも悪くも実習生の皆様の人生を左右する力があります・・・
願わくば、「精神保健福祉士になりたい!」と全ての学生さんに改めて思って頂けるような素敵な実習を提供出来るようになれればと考えています!
頭でっかちにならず、日々柔軟に色々なことを吸収し、人に物を教えるに足る人間になるために日々精進していく所存です!
そして、実習生さんに憧れられるような精神保健福祉士となることが最大の目標です!!
実習とともに『国家試験』も大切です!
↓↓↓の記事を参考に是非合格して下さい!!
では!