【必見】ここが変だよ精神保健福祉士!
この記事の内容をざっくりと
精神保健福祉士の皆様><
我ながら刺激的なタイトルを付けたものです・・・
当記事では、一般企業での10年のサラリーマン生活を経て精神保健福祉士へと転職した筆者が感じる、他業種と比較した精神保健福祉士のいい意味でも悪い意味でも「変だな」と思った点についてご紹介させて頂ければと思います。
語弊のないよう先に申し上げますが、悪意は全くありません!
現に筆者も精神保健福祉士ですし・・・
ただ純粋に、筆者が転職した当時抱いていた「戸惑い」や「疑問」、「葛藤」についてご紹介することによって、皆様の今後の業務に役立つのではないか?
こういった思いから書かせて頂いております。
それではいきます!
ここが変だよ精神保健福祉士!
ずばり、
- 目標をあまり計数化しないところ
- 良くも悪くも結果を利用者さんが原因とし、仕事の検証をしないところ
- 再現性を意識しないところ
以上の3点となります。
これらは筆者がサラリーマン(営業マン)時代に嫌という程叩き込まれた要素であり、転職当事、精神保健福祉士の先輩方があまり重視されていないことに驚きました。
自分はどう仕事をすべきかだろうかと日々「リトル自分」と自問自答していたぐらいです。
以下、順に詳しく説明していきます!
目標をあまり計数化しないところ
前職時代よく、
「目標は必ず計数化すること!」
と日々上司に言われてきました。
なぜなら、計数化しなければ仕事を評価出来ないからです。
例えば、「顧客Aさんにたくさん商品を売る」という目標と、「顧客Aさんに1000万円分商品を売る」という目標を比較してみると、進捗や結果をどちらが追いやすいか、評価しやすいかは一目瞭然でしょう。
つまり、「目標を計数化する」ということは仕事をする上で非常に重要であり、これは誰もが納得できる事柄でしょう。
しかしながら、精神保健福祉士になり、先輩方はあまり目標を計数化することなく仕事に取り組んでいました。
後に、精神障害を持つ方々を支援する精神保健福祉士の仕事は非常に計数化しにくいということが分かりました。
例えば、「Oさんの幻聴を半年後に半減させる」と目標を立てたところで、半年後に結果を客観的に計りようがないですし、そもそもどう取り組めば目標を達成できるのかが分かる人間はこの世にいないでしょう。
それぐらい難しいことなのです。
加えて、精神疾患の特性上、あまり結果を求めないほうがいいという暗黙のルールがあるように感じます。
確かに、病状に触ってまで結果を求め目標を追う必要はありません。
必ずしも成長しなければいけないという理由もありませんので。
こういった理由から先輩方は目標をあまり計数化せず、日々の仕事に取り組まれていたのだと思います。そしてこれが悪いとは言いませんし、「結果!結果!」としていない分職場の雰囲気はとてもいいです。
しかし、徐々に経験を積み様々な考察を重ねた結果、
やはり私は仕事をする上で目標を計数化すべきだと考え、それは精神保健福祉の世界でも同じであると結論付けました。
上述の幻聴の話のような例外を除き、福祉においても結果を求め、数字で目標を立てるべきです。
例えば、「訓練等給付」を受けている方は実際に目標を立てて日々訓練をされていますし、それを計数化してよりフォローしやすく、達成しやすくするのが妥当であると考えます。
ただ、精神疾患の特性上目標を達成しようと努力する過程で頑張りすぎて体調を崩したり、発達障害であれば、その障害特性でどうしても達成が難しい目標も出てくることでしょう。
これを考慮に入れると、支援において目標は明確に定めるものの、状況に応じてそれを柔軟に変更していかなければならないものと考えます。
一般企業では目標の上方修正はあるものの下方修正はありませんので、精神保健福祉との共通点はあるものの、この点は別物として捉えなければならないということです。
まとめますと、
福祉業界であっても目標は計数化すべきでありますが、それは柔軟に変更すべきだと結論付け、現在はそのような考えを持ち、日々の支援に取り組んでいるという次第です。
少なくとも、精神保健福祉だからといって、目標を定めなくていい、計数化しなくていいということはない!ということは言えるでしょう。
良くも悪くも結果を利用者さんが原因とし、仕事の検証をしないところ
例えば、Pさんの支援をしていたとして、
結果が出た時: 「Pさんがよく頑張ってたから!」
結果が出なかった時:「Pさん頑張れなかったもんね・・・」
という評価がほとんどである気がします。
我々の仕事は、あくまで主役は利用者さん、上で言うとPさんですので、
前者の「Pさんよく頑張ってたから!」はありかなしかで言うとありでしょう。
ただ、後者は本末転倒というか、
そもそも仕事をする上でその視点は違うんじゃないか・・・とひよっこながら反発心を抱いていたことを思い出します。
その反発心の根拠は、前職時代の「仕事で出た結果は全て『自分が原因である』と考えろ」という上司からの指導です。
どういうことか?
例えば、結果が悪い時に「景気が悪いから」とか、「周りの結果が出ている人より自分の仕事の方が難易度が高いから」ということを原因であると分析したとすると、例えそれが100%事実であったとしてもその後の成長は見込めません。
しっかりと『自分が原因である』と捉え、成功・失敗の根拠を持ち、次に活かす必要があるということです。
この例で言えば、不況や仕事の難易度について前もって予測をし、その上で結果を出すための行動が出来ていなかった自分が原因という風に捉えて、以降何が出来るかを考えるべきであるということです。
話を戻しますと、
利用者のPさんが頑張れなかったからというのも結果が出なかった一因かもしれません。
しかし、それで終わらせては次の支援にその失敗が活かされることはないでしょう!
ありていに言えば「進歩がない」ということです!
支援者として我々は、利用者さんと共に成長していかなければなりません。
私は、仕事で出た結果はどんなものでも全て『自分が原因である』と真摯に捉え、成長につなげていく事を日々自分に課しております。
支援の結果は利用者さんのせいではありません!我々支援者の責任です!
再現性を意識しないところ
この「再現性」を仕事において私は最も重視しているといっても過言ではありません。
ここで言う「再現性」とは、手順書等を見て、誰でもすぐに同じことが再現出来る仕事のことを言います。
極端に言うと、全くの赤の他人が労せず同じことが出来る仕事のことを「再現性」のある仕事と筆者は考えています。
なぜ再現性が重要か?ですが、
例を挙げて説明しますと・・・
A事業所のB精神保健福祉士(♂)はP利用者(♂)の要求することは何でも支援していました。周りから「やりすぎ支援」だと言われてもお構いなくとにかく支援をし、PさんはBをとても信頼していました。
しかしある時、Bは家庭の事情で仕事を辞め、代わりにC精神保健福祉士(♀)が後任となりました。CはPさんと性別が違うということもあり、Bさんのように何でも支援することは到底出来ませんでした。Pさんは「Bさんはやってくれたのに」と常に不満げであり、ついにはCさんの支援を拒否するようになりました。
これはあくまで例ですが、けっこう似たような事例はあると思います。
解説しますと、B精神保健福祉士はPさんにとって最高の支援者でしたが、A事業所の従業員としては失格です。
自身の仕事によって結果的に負債を残したからです。
なぜこんなことが起こったのか?
お察しの通り「再現性」のない仕事をBがしたからです。いわゆる功罪ですね・・・
しかしながら、精神保健福祉を始めとする福祉業界では、このような「再現性」のない仕事、いわゆる「やりすぎ支援」がともすれば認められているような風潮があります。
一般企業ではこのようなことは一切評価されません!
「再現性」のないものは時間の浪費であると捉えられるからです!
時には再現性のない、強烈な支援が必要なこともあります。
しかしながら、利用者さんの人生をずっと担当できる支援者なんて一握りです!
そういう意味では、自分ではない誰かに引き継ぐことの出来る、誰でも出来る「再現性」のある支援をしなければならないのではないでしょうか?
一般企業よりもむしろ福祉業界の方が重要な要素なのではないかと最近は思いますし、是非この考えを広めていきたいと強く考えております!
まとめ
以上、当記事では「ここが変だよ精神保健福祉士!」と題して、
一般企業から精神保健福祉士へと転職した筆者が感じる、他業種と比較した精神保健福祉士のいい意味でも悪い意味でも変わっているなと思った点について、
- 目標をあまり計数化しないところ
- 良くも悪くも結果を利用者さんが原因とし、仕事の検証をしないところ
- 再現性を意識しないところ
以上の3点をご紹介させて頂きました。
所々思いが強く、不快に思われる方もいらっしゃったかもしれません。
しかし、「異物が入ることで群れは進化するする」と私は信じていますし、
異なる意見もたくさん聞いてみたいです!
今後とも宜しくお願い申し上げます。
では!
↓↓↓みなまで言いませんがこれは面白いですね!是非読んで頂きたいです!
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