【福祉職必見】『ジェンガ理論』を用いた”伝える”ではなく”伝わる”話し方のコツ
この記事の内容をざっくりと
“伝える”ではなく“伝わる”話し方
私は現在、精神保健福祉士(ソーシャルワーカー)として医療機関で働いていますが、前職は営業職でした。
似て非なる両者ですが、いずれも『人』を相手にするという点では同じです。
そして、『人』を相手にする仕事において、必ず「相手に物事を『伝える』」必要が出てきます。
この、「相手に物事を『伝える』」ということに関して、
精神保健福祉士になってからというもの、営業をしていた時よりも日々の苦労が絶えません・・・
言うまでもなく、その対象が理解力に乏しいことが多いことが原因です・・・
だからといって出来なくても仕方ないということはありません。
それでも伝えるのが我々専門職の役割です!
試行錯誤をしながら・・・何とかしなければならないのです!
以上のような苦労・葛藤を経て、
私は精神保健福祉士及び、支援者として、
『伝える』ではなく『伝わる』話し方が重要であることを悟り、日々この追求を続けてきました!
そしてつい先日、『伝わる』話し方のコツと、その再現性を持たせた方法論として、
『ジェンガ理論』という考え方を編み出しましたので、次項より熱意を込めてご紹介していきたいと思います!
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情報は『積み上げる』のではなく『積み降ろす』
気になる『ジェンガ理論』の前に、その前提となる考え方をご紹介したいと思います!
相手に『伝わる』ように話すためには、
『積み上げる』のではなく『積み降ろす』ことが重要です。
これはどういうことか?以下より説明していきたいと思います。
先に結論を述べる
皆様もご存知のように、相手に物事を説明する際、『先に結論を述べる』ことが重要です。
事実を1~10まで順に説明し、その上で結論に達するのではなく、
先に結論を述べて伝達内容の『肝』をまず伝えることにより、説明が長くなったとしても、最も伝えたい『結果』から話が脱線しないため、結果的に詳細に相手に伝わりやすくなります。
このような意味から、結論を先に述べることは重要なのです。
しかしながら、この『先に結論を述べる』という手法『だけ』では、相手に『伝わる』話し方には決してなりえないということをここに述べておきます!
先述のようにこの重要性は誰でも知っていることで、言うなれば当たり前のことです。
しかしながら、相手に物事を説明する能力、すなわち「相手に『伝わる』話し方」が誰しも出来るかというと、間違いなくそうではありません。
ではどうすれば相手に『伝わる』話し方が出来るか?
『結論を先に述べる』ことに加えて、物事を伝える際、
情報を『積み上げる』のではなく『積み降ろす』方が伝わりやすいということを理解する必要があります。
- 1から10まで情報を積み上げて物事を説明していきその上で結果を伝える
- まず10の情報、つまり結果を伝えた上でそれを積み降ろしながら詳細な情報説明していく
2.の方が明らかに難易度が低ことがお分かり頂けるかと思います。
そして、これが『ジェンガ理論』に繋がる考え方となります!
『ジェンガ理論』とは?
相手に物事を説明することは、ブロックゲームの『ジェンガ』に似ていると筆者は考えています!
その理由を説明していきます!
皆様ご存知の『ジェンガ』・・・
このジェンガのブロックを、
1から10まで失敗なく下から積み上げる遊び方よりも、
積みあがったジェンガを10から1まで上から積み降ろしていく遊び方の方が簡単なのは言うまでもないでしょう。
積み上げる場合は非常に繊細な作業となり一度失敗すればそれが全て崩れてしまいますが、
積み降ろしていく場合はそう簡単に失敗しませんし、失敗しても全て崩れることはなく、やり直しがききます。
そしてこれは相手に物事を伝えることにも同じことが言えるものと考えます。
1から10まで情報を積み上げて説明していく方法では、1つ話の歯車が狂えば全く相手に伝わらなくなる可能性がありますが、
先に結論を伝えそこから情報を1つ1つ降ろしていけば、例え1つ分からないことがあっても全く分からなくなることはありませんし、話の肝を理解してもらえているためやり直しもききます。
このようなことから、物事を説明することとジェンガには共通点があり、
相手に物事を説明するということは、『情報』というブロックをうまく扱うジェンガである
といったように筆者は考えるようにしています。
このように、
情報ブロックを1から10まで積み上げて相手に物事を伝えていくよりも、
情報ブロックを先に10積んでしまい、それを紐解きながら相手に伝える、つまり結果を伝えた上で情報を1つ1つ積み降ろしていく方が相手に伝わりやすい
という考え方、そして、
- 完成したジェンガが『結果』
- 1つ1つのブロックが結果を構成する『情報』
であると捉える方法論を筆者は『ジェンガ理論』と名付けました!
そして、
- 『積み上げるのではなく積み下ろすこと』
- 『結果という完成されたジェンガ』
- 『情報という1つ1つのブロック』
というものを頭の中で整理しておき、相手に物事を伝える際に展開しています。
この考え方をすることにより、自分の中で話がこんがらがることもない、何よりも物事をクリアに捉え、人に説明することが出来るようになりました!
次項で、具体例を交えて詳細な説明をしていきます!
『ジェンガ理論』実践編!!
情報を積み上げる
AさんはBさんと些細なことで揉めたり、Cさんとは今のところ問題はありませんがDさんに一方的にまくしたてたことで怖がられていたりと非常に他罰的になっております。他者影響が強くなっているので注意して下さい!
以上のことよりAさんは現在不調であると考えられます。
情報を積み降ろす
Aさんは現在不調であり、非常に他罰的になっています。
具体的にあった出来事としては、Bさんと些細なことで揉めており、Dさんに一方的にまくしたてたことでDさんはAさんを怖がっています。Cさんとは今のところ問題はありませんが今後注意が必要です。
以上のように、他者影響が強くなっているので注意をしてください!
比較すると
後者の『情報を積み降ろす』方法の方がすんなりと話が入ってくると思います。
自画自賛するようですが、かなり分かりやすい、これこそ『伝わる』説明であると思います!
これは、結論を先に述べただけでなく、
結論という完成されたジェンガから、情報という1つ1つのブロックを積み降ろし詳細に説明していく『ジェンガ理論』を意識して構成した説明です。
このぐらいの短い説明でも『ジェンガ理論』を用いるか否かでこれ程差がつきますので、長いものではより顕著になります。
この 『ジェンガ理論』
騙されたと思って是非試してみてください!
頭の中がクリアになり、「中々いいな!」と感じていただけるものと思います!
『ジェンガ理論』まとめ
我々支援者は、人に『伝える』のでなく『伝わる』話し方をすることが重要であり、
そのためには、
1から10まで情報を積み上げて物事を説明していきその上で結果を伝えるよりも、
まず10の情報、つまり結果を伝えた上でそれを積み降ろしながら詳細な情報説明していく
方が伝わりやすいことをまず理解する。
そしてこれをもとに、
『ジェンガ理論』を用いて、
- 完成したジェンガが『結果』
- 1つ1つのブロックが結果を構成する『情報』
であると捉えること。
そして、
完成されたジェンガから情報というブロックを積み下ろしていくこと
を物事を説明する際に意識することが大切であるということをご紹介させて頂きました!
是非この『ジェンガ理論』を皆様にお試し頂き、ご意見を頂戴したいです!
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